猫のうしろすがた

つい先日、友人が子猫一匹を保護した事を、インスタで知った。その日から、日に一度アップされる子猫の画像を、可愛いなあ、今日はまだあがってないか、名前どうするんだろう、早くアップしろし、なんて好き放題に思いつつ楽しく拝見していた。すると「あのブログが役に立ったよ」という旨のメールが、その友人から届いた。

コクシジウムという寄生虫について記したこのブログが役に立ったらしいんだけど、箸にも棒にもかからない私のような者が書いた文章が、人様のためになったのかと思えて、気分が超超超超いい感じになった。

愛されキャラには程遠いルックスや、歯に衣着せぬ発言を連発してしまう悪癖から、「あの人って半グレ?」みたいに思われがちな私が、猫好きですよアピールをすればモテるかなあと思って書き始めた、猫ブログ。

初出は2024年9月19日。月イチくらいのペースでアップして半年ほどが経過し、今回で10回目になった。

読んでくれた人から、「外にいる猫を助けたりする、保護活動家なんですか?」と問われることが時々あって、薮からスティックに何を言うんだろうかと思う。

◯◯家というと、小説家、画家、音楽家、脚本家、随筆家、彫刻家、陶芸家、落語家、革命家、演出家、文筆家、政治家、書道家、華道家、漫画家、芸術家、作曲家、作詞家、美食家、料理研究家、建築家、発明家、思想家、冒険家、格闘家などなど、挙げ出したらキリがない。いずれも専門性が高く、その分野で優れた活躍をしている方が名乗る、◯◯家。

では、“保護活動家”とはどんな人を指すのか、身をパウダーにして考えてみた。

保護を仕事にしていて、安定した収入がある。保護について学べる専門的な学校を卒業し、学位や博士号を取得している。保護について日々思索を巡らせ、鍛錬やイメトレを実践している。日に一回、少なくとも週に一回、そういや昨日も、くらいの頻度で実際に猫を保護している。元々保護のセンスに秀でていて、周囲から羨望の眼差しを向けられている。保護についての普及活動に取り組み、関連業界団体から表彰される。

そういったことが一切ない私は、保護活動家とはいえない。目の前にいる子猫を保護しているだけの、おせっかいな猫好き中年でございます。

そんな中年の書いた文章が、意図せず友人の役に立っていたことが、とてつもなく嬉しかった。このブログがキッカケで、保護猫を家族として迎え入れましたという方が、もしかしたらどこかにいるかもしれない。そんな希望を抱きつつ、短時間動画共有アプリには見向きもせず、誰が読んでるかも分からんブログを続けていこうと思う。

塵も積もればマウンテンって、ルー大柴が言ってましたからね。

 

糸デンワ

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