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いつのまにか猫がそばにいた。
小売店を始めて10年。私の小商いの歴史イコール猫との生活で、それまで猫はおろか動物と暮らした経験すら一度も無かったのに、ここ10年で6匹の猫を保護し、現在3匹の猫と生活している。
共に暮らす猫の事やこれまでに出会った猫の事をブログに書いてみようと思った。自分なりの、素直な言葉で。
あなたの文章には興味無いんですけどって方は、合間合間の猫の写真はそこそこ可愛いと思うので、それを眺めるだけでも、お時間ございましたら。
どうぞよろしくお願いします。
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2014年11月6日(木)。その日は燃えるゴミの収集日で、8:00ごろ相方と共に自宅近くのゴミ捨て場にゴミを持っていった。捨て場のすぐ横で、近所の工場の従業員数人が野次馬を成していた。何のこっちゃと覗いてみると、子猫が一匹。話を聞いてみると、どうやら捨て場に捨てられていたそう。どこか具合が悪いのか、人間に囲まれて怖い思いをしているのか、お腹が空きすぎて体力が限界に近いのか。子猫は不安そうで所在なさげで、頼りなくブルブル震えていた。
相方「このままだと死んじゃうかもね…どうしよ…」
私「どうしよと言われても…先に帰ります…」
一人自宅でくつろいでいると、数分後、その子猫を抱えて相方が帰宅した。
何の相談も無しに連れ帰ってくるなんて何なんだコイツはと思って視線を送るも、相方は素知らぬ顔をするばかり。まったくもういつも勝手な事を、と思いつつ相方に抱かれた子猫を見てみると。
安心しきった様子でスヤスヤと眠っていた。そろそろ抱っこを代わってくれないかなと思った。
連れ帰ってきちまったもんは仕方ない。お腹が空いているだろうから子猫用の食事を買いにいかなければならないし、Googleはひとまず動物病院に連れていけと言っているし、専用のお手洗いと寝床を用意する必要があるし。TO DOリストが子猫のことでいっぱいになった。
保護した翌日、動物病院に連れていくと色々なことが分かった。
生後一ヶ月くらいのメスであること。
眼を閉じた時はそれなりの位置に収納される瞬膜という組織が、右眼だけ常時露出してしまっていること。
血液検査の結果、現状悪い病気は無さそうなこと。
慣れないことの連続でお疲れモードの子猫を抱え、受付で会計を済ませ新規発行された診察券を受け取り、名前の欄を見てアッと思った。
そこには子猫ちゃんと書かれていた。そっか、名前をつけてあげなきゃいけないんだ。
名前…この子猫の未来に関わる重大事だ…どうするどうする…と無い頭をギュギュッと絞っていたところ相方が「ニコにしよう。」と言った。昼飯はうどんにしようくらいの感じだった。相方にはそういう瞬発力みたいなものがあって、軽快に物事を運ぶハッピーな考え方は筆者が持ち合わせていない一面で、そういうのってすごく羨ましい。
自身の名前が決められた時も、ニコは幸せそうに眠っていた。
その後の数日はニコを連れて動物病院に出掛ける事が多かった。ウンチを持って行って寄生虫がいないかの検査。右眼の瞬膜の状態の診察。とある月齢まで待たないと出来ない血液検査。をしたりした。
寄生虫はいないこと。瞬膜は露出してるけど右眼はしっかり機能していそうなこと。悪い病気にはかかっていないこと。が分かった。保護した猫っていろいろあるってGoogleは言ってたけど、割と健康優良児っぽくてホッとした。
通院が好きで好きで堪らん猫、なんてあまり見聞きしたことがないけど、ニコも例外に漏れずあまり好きではないようで。病院では丸くなって辺りを警戒するばかりだった。
診察を終えて家に連れて帰ると、病院にいる時とは打って変わって落ち着いた様子でいる。いつからか我が家はニコにとっての実家になったようで、それがとっても嬉しかった。良ければいつまでもここにいてくださいねと思った。
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