<ASEEDONCLOUD>は毎シーズン物語を作り、その主人公や登場人物が着る服をデザインしています。このページの一番下に今回の物語を載せております。どうぞご覧くださいませ。
物語に度々登場する海。そんな海にまつわるニットベストです。海で働く漁師の道具である網に空いた穴を修繕する為、糸を編み込んだ事から生まれたフィレレースというモチーフがあります。このニットベストはそのフィレレースの格子柄をハンドニットで表現しました。ベストにはヨットや縄の柄もほどこされています。このようなモチーフは機械編みでは表現できないものだそうで、ハンドニットならではの柄です。
写真では、柄が際立つように白っぽいインナーとの合わせていますが、実は同系色で合わせても、控えめに柄が浮き出て可愛いです。試しに、グレーのハイゲージのタートルネックと合わせてみましたが、なんの変哲もないタートルネックが見違えるように可愛くなりました。どんなインナーでも、どんとこいです。お手持ちのインナーで夜な夜なお試しください。
ヨット柄が可愛いくて仕方ない、と手に取りました。それがハンドニットで丁寧に作られたものだと知り、より一層愛着が沸き可愛さ倍増です。同じく愛が芽生えた方にお選びいただけると幸いです。
素材:cotton 100%
お手入れ:クリーニング推奨
モデル:女性 160cm
SIZE | 肩幅 | 身幅 | 着丈 | 袖丈 |
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ONE SIZE | 49cm | 54cm | 58cm |
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SIZE GUIDEはコチラ
【 巡礼歌(じゅんれいか) 】
ある島は木々が生い茂り、その木々を求めいろいろな渡り鳥が集まり、“旅鳥の町”と呼ばれていた。
その島の修道士のもとで育った女の子は、色鮮やかな鳥の歌声が大好きだったので、木々や鳥達に日々祈りを捧げていた。しかしある日、神のお告げから、修道士達は島の木々を切り倒し、そこに大きな祈りの場を作った。島からは渡り鳥が少しずついなくなり、その代わりに外の世界から祈りの場を求め、たくさんの人々がその島に住み始める。
女の子が成人を迎える頃には、島から木々はなくなり鳥達もいなくなった。彼女は小さい頃から、慣れ親しんだ鳥の歌声を探しに島を出て海に出る。今まで外の世界を知らなかった彼女だが、海にはたくさんの小さな自然が残っている島々があり、鳥達にも再会することができた。
彼女は木々の精霊の鳥たちからたくさんの事を学び、歌を習った。自分の島に戻ると祈りの場でその歌声を披露した。歌を聴いた島の人々は、自分たちの島から木々や鳥を失ったことを嘆き、自分たちの過ちを悔いると木々が島に戻る努力をするようになった。しかし元の美しい島に戻すのは大変で、鳥たちも中々戻ってはこなかった。島の人々は再び鳥たちが戻ってくるよう、自然溢れる島々に巡礼に訪れた。
彼女の歌は道となり島々の木々に繋がる。今では島は巡礼地の諸点となり彼女の歌が聖地への道になっている。
今回はそんな詩歌いの物語。